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おしゃれな薬局ホームページを作るには?目的別おすすめツール・サービス6選を比較

はじめに——薬局にホームページが必要な時代

「うちの薬局にもおしゃれなホームページが欲しい」。そう考える薬局経営者が増えています。

背景にあるのは、2025年6月に完全施行された書面掲示事項のウェブサイト掲載義務です。保険薬局は、届出済みの施設基準や加算情報、明細書の発行状況などをウェブ上で公開しなければなりません。さらに、「医療DX推進体制整備加算」の算定要件にもホームページでの情報掲載が含まれており、ホームページの有無が加算収入に直結する状況になっています。

しかし、法令対応のためだけに急いで作ったサイトでは、患者さんに「この薬局に行ってみたい」と思ってもらうのは難しいでしょう。おしゃれで信頼感のあるデザイン法定掲載事項への対応、その両方を満たすホームページ(Webサイト)をどうやって作ればよいのか——本記事では、薬局のHP作成に使えるツール・サービスを6つ厳選し、特徴・費用・薬局との相性を比較します。


おしゃれな薬局ホームページに必要な3つのポイント

ツールを選ぶ前に、薬局ホームページのデザインで押さえておきたいポイントを整理しておきましょう。

1. 清潔感と安心感のある配色

薬局のホームページでは、白をベースにグリーン・ブルー・オレンジなどのアクセントカラーを使うデザインが好まれます。医療機関としての清潔感を保ちつつ、親しみやすさを演出するのがコツです。

2. スマートフォンでの見やすさ

患者さんの多くはスマートフォンからアクセスします。レスポンシブデザイン(スマホ・タブレット・PCのどの画面でも見やすいレイアウト)は必須条件です。

3. 法定掲載事項がきちんと載っていること

おしゃれさだけでなく、調剤基本料の区分・後発品調剤体制加算・地域支援体制加算など法令で求められる情報が正しく掲載されていることが大前提です。デザインと掲載義務を両立できるツールを選びましょう。


薬局ホームページ作成ツール・サービス6選を比較

以下に、薬局のホームページ作成に使えるツール・サービスを6つ紹介します。それぞれの特徴、費用感、薬局との相性をまとめました。

比較一覧表

サービス月額費用(税込目安)初期費用薬局専用法定掲載項目の対応操作難易度
Pharight1,280円0円自動網羅かんたん
ペライチ0〜3,278円0円×手動かんたん
Wix0〜2,659円0円×手動ふつう
ジンドゥー(Jimdo)0〜5,190円0円×手動かんたん
WordPress0円(CMS)サーバー代別途×手動やや難
STUDIO0〜1,190円〜0円×手動ふつう

※ 各サービスの料金は2026年3月時点の情報です。最新の料金は各サービスの公式サイトでご確認ください。


1. Pharight(ファライト)——薬局専用だから迷わない

Pharightは、管理薬剤師経験のあるエンジニアが開発した薬局専用のホームページ作成プラットフォームです。

特徴

  • 最短10分でHP公開:項目を埋めるだけでプロ品質のサイトが完成。スマートフォンだけで操作が完結する
  • 法定掲載事項を自動で網羅:薬局機能情報、調剤報酬の施設基準、営業時間など、法令で求められる掲載項目があらかじめ用意されている
  • 法改正時に自動アップデート:制度変更があっても掲載項目が自動で更新されるため、対応漏れの心配が少ない
  • 月額1,280円・初期費用0円:年間縛りや解約手数料もなし

薬局との相性

汎用のHP作成ツールでは「薬局に何を載せるべきか」を自分で調べる必要がありますが、Pharightは薬局に特化しているため、法令対応に不安がある方や、IT操作に慣れていない方でも安心して使えます。掲示義務化への対応を最短で済ませたい薬局に向いています。

ドメインは「〇〇.ph-online.org」のサブドメイン形式で提供されます。独自ドメインを使いたい場合は他のサービスも検討してみてください。


2. ペライチ——1ページ完結型ならこれ

ペライチは、日本発のホームページ作成サービスです。

特徴

  • テンプレートを選んで文言を差し替えるだけで、見栄えのよいページが完成する
  • 国産サービスのためテンプレートやサポートが日本語に最適化
  • LP(ランディングページ)に強い構造で、1ページ完結型のサイトに最適
  • 決済機能や予約機能の追加も可能(有料プラン)

薬局との相性

「まずは1ページで薬局の紹介と掲示事項をまとめたい」という場合に適しています。ただし、薬局専用のテンプレートや掲示項目のガイドはないため、掲載すべき情報は自分で調べて入力する必要があります。複数ページの本格的なサイトにはやや不向きです。


3. Wix(ウィックス)——デザインの自由度で選ぶなら

Wixは、世界で2億人以上が利用するホームページ作成ツールです。

特徴

  • 500種類以上のテンプレートから選択可能。ドラッグ&ドロップで自由にレイアウトを編集できる
  • ブログ、予約、オンラインストアなど多機能を追加可能
  • AI(ADI)によるサイト自動生成機能あり
  • 無料プランでも基本的なサイトは公開できる

薬局との相性

デザインの自由度が高いため、おしゃれさにこだわりたい薬局には魅力的な選択肢です。一方で、テンプレートが海外デザイン寄りで、薬局にそのまま使えるものは少ない点、ページ数が増えると表示速度が低下しやすい点には注意が必要です。法定掲載事項は自分で構成を考えて入力することになります。


4. ジンドゥー(Jimdo)——AIにおまかせで作るなら

ジンドゥーは、ドイツ発のホームページ作成サービスです。

特徴

  • 「AIビルダー」を使えば、いくつかの質問に答えるだけでサイトが自動生成される
  • スマートフォンアプリから編集・更新が可能で、外出先でも管理できる
  • 「クリエイター」モードではHTMLやCSSの直接編集にも対応

薬局との相性

AIビルダーで素早くサイトを立ち上げられる点が魅力ですが、一度AIビルダーで作成したサイトはクリエイターモードに切り替えられないなど、後からのカスタマイズに制約がある点は要注意です。シンプルなサイトをスマホで手軽に管理したい薬局に向いています。


5. WordPress(ワードプレス)——本格派・自由度重視なら

WordPressは、世界シェアNo.1のオープンソースCMSです。

特徴

  • プラグインとテーマの組み合わせで、あらゆるサイトを構築可能
  • SEO対策、ブログ運営、多言語対応など拡張性は圧倒的
  • CMS自体は無料。レンタルサーバー(月額500〜1,500円程度)とドメイン代が別途必要
  • 医療機関向けテーマも販売されている

薬局との相性

カスタマイズの自由度は最も高いですが、初期設定やセキュリティ対策にある程度の技術知識が必要です。「ブログで情報発信をしながらおしゃれなサイトを育てていきたい」という薬局には最適ですが、「とにかく早く公開したい」という場合にはオーバースペックになりがちです。


6. STUDIO(スタジオ)——デザイン品質にこだわるなら

STUDIOは、日本発のノーコードWebデザインツールです。

特徴

  • デザインの自由度が高く、プロ品質のサイトを直感的に作成できる
  • 日本語フォントが豊富で、和の雰囲気やモダンなデザインが作りやすい
  • 無料プランでも50ページまで作成可能
  • CMS機能でブログやお知らせの更新も可能

薬局との相性

デザイン性の高さはトップクラスで、おしゃれな薬局ホームページを自分の手で作り上げたい方にはうってつけです。ただし、Wix以上にデザインの自由度がある分、ある程度のデザインセンスとサイト設計の知識が求められます。


タイプ別おすすめサービス

どのサービスを選ぶべきかは、薬局の状況や優先事項によって異なります。以下を参考にしてみてください。

こんな薬局にはおすすめサービス理由
とにかく早く義務化に対応したいPharight薬局専用で法定掲載項目が揃っている
1ページで簡潔にまとめたいペライチLP型のシンプルなサイトが得意
おしゃれさを重視したいWix / STUDIOテンプレートやデザイン自由度が高い
ブログで情報発信もしたいWordPressコンテンツ管理・SEO対策に最適
スマホだけで管理したいPharight / ジンドゥースマホアプリ対応・スマホ完結
費用を最小限に抑えたいペライチ / Wix(無料プラン)無料プランでも基本的なサイトを公開できる

おしゃれな薬局ホームページのデザイン実例から学ぶ

実際に評価の高い薬局ホームページには、以下のような共通点があります。自分のサイトを作る際の参考にしてみてください。

好印象を与えるデザインの共通点

  1. 写真の質が高い:薬局の外観・内装・スタッフの写真がプロ品質で、明るく清潔感がある
  2. 情報が整理されている:営業時間・アクセス・取扱いサービスがトップページで一目瞭然
  3. 色数を絞っている:メインカラー1色+アクセントカラー1色程度で統一感がある
  4. 余白を活かしている:要素を詰め込みすぎず、読みやすいレイアウトになっている
  5. 法定掲載事項が自然に溶け込んでいる:施設基準や加算情報が、デザインを損なわずに掲載されている

ホームページ作成時に押さえておきたい掲載事項

どのツールを使うにしても、薬局のホームページに載せるべき情報を把握しておくことが大切です。

掲載が必要な主な情報

  • 調剤管理料・服薬管理指導料に関する取り組み
  • 届出済み施設基準・加算の一覧(調剤基本料の区分、後発医薬品調剤体制加算、地域支援体制加算など)
  • 明細書の無料発行に関する記載
  • 保険外費用の案内
  • 長期収載品の選定療養に関する情報
  • 医療DX推進体制整備加算を算定する場合:オンライン資格確認システムの活用状況、マイナ保険証利用促進、電子処方箋の対応状況

掲載義務の詳細はこちらの記事で網羅的に解説しています。あわせてご確認ください。


まとめ——おしゃれさと法令対応を両立するホームページを

薬局のホームページは、もはや「あれば便利」ではなく法令で求められるインフラです。とはいえ、義務だからと無機質なサイトを作るのではなく、おしゃれで患者さんに好印象を与えるデザインを目指したいものです。

サービス選びに迷ったら、まずは以下の3つの基準で絞り込んでみてください。

  1. 法定掲載事項への対応が楽かどうか
  2. 予算と操作スキルに合っているか
  3. デザインの仕上がりが薬局のイメージに合うか

法令対応の確実さとスピードを重視するなら、薬局に必要な掲載項目があらかじめ組み込まれている薬局専用サービスが安心です。デザインの自由度を優先するなら、WixやSTUDIOなどの汎用ツールで独自の世界観を作り上げるのもよいでしょう。

どのサービスを選んでも、患者さんに「この薬局に行きたい」と思ってもらえるおしゃれなホームページを作ることは十分に可能です。まずは無料プランや試用期間を活用して、実際に触ってみることから始めてみてはいかがでしょうか。